オーストラリアでのアート活動

いつものように公園で絵を描いていた先日、カサカサ音がするから後ろを振り返ると一人のオジさんがカメラをこちらに構えていた。
オジさんはそのまま私に絵を描くよう言ってくる。キャンバスの角度なども指示が飛んでくる。
なんだかよくわからないまま指示に従う純粋なワタシ、撮り終わったかなと後ろを何度も振り向くもなかなか終わらない。
しばらく経ってからオジさんがカタコトの英語で話しかけてきた。
『どのくらい描いてる?ここに来てどのくらいだ?いい絵だ』
それでそのあとオジさんからもらった写真データ。
すごいモコモコで描いてます。だって寒いんだもん。
香港からきたそのオジさんとfacebook友達になって別れました。
この絵は仕上がって、近くの専門店でスキャンとコピーを依頼。
メルボルンで複製画を作る
最初はスキャンとコピーやってくれるところをネットで探してOfficeworksって業者にたどり着いたけど、あっさり『そんなデカいのはスキャンできない』と言われてしまった。
ここはビジネスプリントや通常の書類なんかをプリントするのにいいと思う。ちなみにプリントアウトするのに図書館でもメンバーになれば安くできる。
スキャンを断られてしまったので、住んでる近くにある洒落たギャラリーに行ってどこに頼めばやってくれるか聞いた。
ちょうどそのギャラリーのあるストリートの角にMichaelsというカメラ商品を扱ってるお店でやってくれるらしく行ってみた。
スキャンと1枚のプリントをだいたい一週間でやってくれる。
スキャンした画像。
スキャンは良しとしてプリントアウトした絵はあまり納得できない仕上がりだった。
なので美しくプリントするのに今いろいろ業者を回ってる。
お願いしようと思ってるところがDangerfork Print Co。ここはジークレープリントに特化している業者。
美しいプリントにするならジークレープリントがオススメ。
通常の印刷よりも若干高額になるけれどただのプリントよりも断然美しい。
一枚の絵を描くことはかなりの労力がかかる。私たち画家はそんな労力に振り回されている訳にはいかないので、描いた絵を利用して複製画やポストカードなどを作ることによって資金捻出ができる。
お金を作らないと生活ができないし、生活することができても新しい絵の制作に充てる時間が持てなかったり、絵の具を買えなかったりするのは全く意味がない。
日本は『絵を購入する』という文化が海外と比べて薄い。漫画やアニメに関しては日本は突出してるけれど、アートに関しての市場は世界で見るとランキング外である。
だからと言って日本で活動することが無駄かといえばそうではない。
わたしは日本の素晴らしいところもたくさん知っているので、その中でアートという分野がもっと広がっていって欲しいと思ってる。
日本のアートは世界に誇れるものだと思っているので、もっともっと発信していきたい。
そう思うようになって海外でたくさんのアートを観るということが今の目的になっている。
その中でいろんなことにトライして、経験を積んでいけたら素敵である。
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エンドウシノブ
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