絵を描く人のための独学画家のブログ

画家エンドウシノブ

絵のタイトルをつける時のポイント5つ

2018/04/23
 
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ニューヨークで個展を開いたり、グラフィックデザインを勉強したり、日本をバイクで放浪したり、スクーターでニュージーランド一周したり、バスキング(路上パフォーマンス)するために現在オーストラリア・メルボルンに在住しているやりたい放題の画家エンドウシノブです。 独学で絵を描き続けてたくさんの経験をしているので海外のアートを絡めてシェアしています。

最近はデザインの仕事や似顔絵の依頼、ビザの手続きなんかでなかなか絵を描けなかった。

隙間時間で地道に完成した絵はようやく昨日スキャンに出してきたので明日にはデータでもらえる予定。

 

 

この昔描いた絵のリメイク。

タイトルは『現実からの逃亡者』

 

スキャンが出来上がったらまた新しく載せます。

データできた↑

 

 

 

昔から絵を描く時にこだわっているのがタイトル。時には音がよくてつけてるだけのもあるけども。

 

タイトルをつけるのはとても好き。なんだか自己表現の世界が広がるから。

人それぞれタイトルのつけ方は違うけれど、もしかするとどうやってタイトルをつけていいのかわからない方もいると思うので私の特技をシェアします。

ア、こんな付け方・・と参考にしてくだされ。

 

 

絵のタイトルとは何さ

 

初歩的なところから説明しますけども、タイトルはなんのためにつけるか。

私の中では『絵』の存在をもっと論理的に、身近に感じてもらうためのモノ。

 

 

例えばコレ。私が初めてキャンバスに描いた絵。

 

この時私が付けたタイトルは【

 

 

 

オイ。

そりゃ見りゃわかるだろ。というタイトル。タイトルつけるのこの時初めてだったのでこんな酷い事態に。

 

風景画描く人に多いけど、見たそのままをタイトルにするのはあまり面白くない。

絵に意味を持たせると断然見てて面白くなるのだ。

 

【待つ女】

今度はどうだろう。二文字追加したことによって少しこの女のことが見えてきた。

 

気怠そうにタバコを吸いながら『待つ』女。何を待っているんだろう・・と想像してしまう。

この絵を観てる人の夫が浮気性ならきっと『私と同じね・・夫の帰りを待っているのかしら・・』とか思う。

純粋な人がこの絵を観るならきっと『晩御飯作ってて煮込んでてそれを待っているのよ』

とか思うだろう。

 

 

 

【暇な休日〜何しよう〜】

 

急にものすごくだらしのない女に見えてくる。

せっかくの休日なんかしなよ!とか思っちゃう。床にだらしなくついたドレスとか肩紐落ちてるのとか急に気になり始める。

 

 

 

 

 

【한국어는 잘 몰라요】

 

これは急に見方がワールドワイドになる。韓国人に見えてくる。外国人が描いたんだな・・って思うし、もしあなたが韓国語読めるなら『は?』って思うはず。

これは韓国語で『韓国語は分かりません

私もわかりません。

 

 

 

 

 

実際のこの絵のストーリーは親友に送った自作した絵本から始まる。

絵本の内容が、夫の浮気に薄々気づいてた女が夫の気を引こうとしているんだけどだんだんと頭がおかしくなっていって、しまいには夫の死体と会話してるっていう19歳のクレイジーガールが作ったフィクションなのよ。今度全貌を明かす。

明かした→19歳のストーリー【クレイジーな絵本を描いた話】

 

なのでこの絵に最終的には『待ツ女』って付けた。

ひらがなではなくカタカナなのもちょっとしたクレイジー感を出すため。

 

 

 

 

次。

【トランプ】

 

どう思うよこのタイトル。

つまんなッ!トランプ知ってるし!あっそッあっそーーッ!

 

って全力で言いたくなるよね。

 

 

【初めてのマジック・成功するかな☆ by ヨシコ】

あわてんぼうでお茶目なヨシコが初めて人前でマジックを披露するのは結構どうでもいいし、これは全然絵柄と合わない。

鑑賞者の心に伝えたいものを匂わすタイトルをつけましょう。ヨシコは却下です。

 

 

 

【配られたカードに不満】

 

これが本当のタイトル。どういう意味なのかは説明がないとよくわからないと思う。

けど少し想像することができる。

この曖昧さが私のタイトルへのこだわり。

 

 

ポイント1 絵に込める意味を考える

 

ただの顔、ただの人、ただの風景。

そんなのよりは断然意味を持つ絵に人々は惹かれる。

 

さっきの絵もタイトルが【トランプ】より【配られたカードに不満】の方がよっぽど興味を持つ。

 

この絵の意味。

人生をトランプに例える。カードゲームで強いカードが配られても弱いカードが配られても文句は言えないし変えることはできない。

その持ち札をどう利用してプレイするか、弱いカードを持った人が自分の技術によってカードの持ってる特性や強みを知って勝ち上がることは実際にできる。

逆に強いカードを持った人はカードに頼り、戦略を甘く見てしまうこともある。

 

 

たとえ人生において貧乏だったり金持ちだったり、身体に障がいがあったり五体満足だったり、他人が羨むものを持っていても持っていなかったとしても、私たちも配られたそのカードに不満を言っても変えられない。

生きるというのはそういうことで、自分の強みを知ってどう発揮するかが重要で、不満をいう前にどう生きるか、どう勝負していくかが私には大切に思える。

 

そんな意味を込めた絵。

それだったら【配られたカードで勝負する】とかでもいいんじゃない?って人もいるけれど、それも私のアマノジャクなところで『勝負する』だとその絵のストーリーは終わってしまう。勝負するのが着地点だから。

『不満』だと、不満じゃ終われないじゃない。どうやったら不満じゃなくなるのかを考える。

そこから広がる鑑賞者の想像が、そのひとりひとりの生きてきた人生で変わってくる。

 

それがタイトルや絵の意味の面白さだなあと感じる。

 

それでも絵を観に来てくれる人はそこから想像して自分の中の納得できる着地点を探す。それが合致した時に、ただの『飾りたい絵』から『欲しい絵』に変わる。

全然深い意味で付けてないタイトルも中にはある。音がよくて付けただけってのもあるけど。

 

絵に意味を込めることはすごく大切なことである。

 

 

ポイント2 日記を書くこと

 

普段から思っていることを自分の言葉で書き記すってことは大事。

私は学生の頃からずっと日記を書いてる。ただ飽き性なので毎日ではない。書きたいときがきたら書く。

何か気持ちが揺さぶられる時は思いっきり日記帳にぶつけよう。

 

普段から想像のことも書くといい。見た夢でもいいし、なんかになりきってもいい。

私の成人式の日の日記は全文がエセ江戸時代の人で『本日は成人式でござんした』『ブッた斬ってやった』『お主はどういう了見で〜』とかすごいぶっ飛んでる。

 

しばらく日記を書かない日が続くと誘拐事件に巻き込まれたことを日記に綴ったり、緑の世界に行ってきたとかアルゼンチンに知恵を買いに行ったとか、もうやりたい放題の日記だった。

日記は本当のことを交えながら嘘書くのも面白い。想像力が育つ。ただ後から読むとただのクレイジーだけども。

なんでも良いので書き始めにタイトルをつけるとさらによし。

 

日々の記録から飛び出した言葉からタイトルをいただくことはよくある。

 

 

ポイント3 辞典とか眺める

 

タイトルが思いつかない時によくやるのは辞典を眺めること。

 

特に私の場合は和英辞典が好きだった。

和英って日本語がなんとなく不自然っていうか・・なんていうか・・なんだろあの雰囲気。

海外作家が書いた本はもちろん和訳されるじゃない。その雰囲気。わかるかしら、この・・言いたいこと・・

 

あのほんの少し不自然な雰囲気が好きなのよ。国内の作家さんの作品でも古い作品とかも同じ雰囲気醸し出してる。

 

国語辞典とかでも眺めてると、この言葉入れたいなあってのがたまにある。

そこからインスピレーションもらえるので辞典はおすすめ。

 

 

 

 

ポイント4 小説や映画のタイトルや名台詞の中からヒントをもらう

 

小説家はもちろん文章を生業としているのでタイトルなんかが秀逸だったりする。

読むのは時間がかかるけれど、本を読むという作業は想像力を使う作業。文章から場面を想像して読み進めることは右脳の刺激になる。知識にもなるし、思慮深くなるので作品の意味を考える時なんかは読書家でよかったと思う。

 

映画なんかは手軽に2時間弱で一つのストーリーを体験できる。

アクション映画も面白いけど、どちらかといえばヒューマンドラマやサスペンスなんかが良い。人生が詰まっていて考えさせられることが多い。

 

それ以外には楽曲や漫画なんかも良い。いろんなところにヒントは転がっている。

 

 

ポイント5 見た夢を大事にする

 

昔から変な夢ばっかりだったので昔は夢日記を付けてた。

最近また朝起きて記録するようになった。

 

夢は記憶の整理という一節があるけれど、全て自分の中から出てきたものには違いない。そこには気づかなかった世界が広がっているのだ。以前も書いたけど、ビートルズの楽曲の中には夢から出来上がった曲(イエスタデイ)もあるし、ジキル博士とハイド氏やフランケンシュタインという有名な小説も作者の夢からヒントを得て書かれた。

ちなみにアインシュタインの相対性理論も夢がきっかけである。

 

『夢なんか覚えて(見て)ないよ』っていう人も中にはいると思うけれど、夢は必ず見てるし『覚えていよう』と思っているだけでも全然違う。

朝起きたらケータイチェックする(変な情報を入れる)前に目をつぶって思い出す時間を作る。

最初は断片的でも良いのでメモしよう。そうすることで徐々にちゃんと記憶に残るようになってくる。

 

 

 

 

紹介したポイント5つ意識するだけでもタイトルを考える時に本当に役にたつ。

タイトル付けが苦手な方は是非お試しあれ。

 

 

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エンドウシノブ

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