ヴィクトリア国立美術館と浮世絵、とワタシ(は関係ない

雨の今日は朝から近くの美術館へ向かった。
日曜日なのでなかなかの賑わいのストリート。いつもは出ていない露店なんかも楽しめる。工芸品やクラフト商品から、中には車を半分にしてバンパーの中でソーセージを焼いてる屋台もあった。
いろんな場所から音楽が流れていてそれを楽しみながら歩く。
この写真は以前夜に撮影したもの。
ヴィクトリア国立美術館(National Gallery of Victoria)
入場料無料。今展示されているゴッホ展は料金($28)がかかるけれど、他の展示は無料で楽しめる。
今日は日曜でゴッホ展に長蛇の列ができていたので入るのはやめたけれど、他の展示を楽しんできた。
みんなゴッホ展観に来てる。これは並びたくない。
これはコンテンポラリーの写真展。
写真はそんなに観るの好きじゃないので流し見したけど面白い作品も中にはあった。
こちらは絵画。
↑この『みんなやってることまとまりがない感』がすごいよかった(ナゾの感想
普通にピカソの絵が飾ってあって二度見した。普通になんでもないようなところにコレとスカルプチャーが飾ってあって扱いの雑さが日本じゃない。
キモいスカルプチャー。
誰かに似てない?
ヨーロッパのスカルプチャー。絵描きのクセに絵画よりスカルプチャー観るの大好き。
これは可愛いなあと思って撮ったヤツ。可愛い割に乳首までしっかり表現されております。
タコ。ここからは日本美術。海外で観る日本美術はなんだか誇らしいのだ。
写楽の浮世絵。浮世絵は一時期ものすごいハマってて、私の絵は浮世絵に影響されたと言っても過言ではない。
これはたぶん歌舞伎の浮世絵。
世界に影響を与えた浮世絵
日本の浮世絵は本当に世界に誇れる美術である。
それこそゴッホも浮世絵に影響を受けているし、ロートレックという画家も影響を受けて浮世絵の手法を使った石版画で作品を作り上げた。何故かどちらも37歳で亡くなっているのは浮世絵の呪いじゃないよ。数奇な人生だ。
浮世絵は単純な絵に見えるけれども、印刷技術のない時代だからできた素晴らしい技術。
絵師・彫師・刷師がいて、まず絵師が筆で絵を描く。そのあと筆の線を木版に彫り起こしていくのが彫師。
彫るのは線だけじゃなく色の数の分だけ木版を彫りあげる。3色カラーの浮世絵を作るのに彫師は、線+3色で4つの木版を彫ることになる。
そのあとは刷り師が線を刷り、色を合わせていく。
初めて浮世絵を美術館で観た時、刷りの跡が凸凹していたのを観て感動したのを覚えてる。
全てに凸凹は観られないんだけど、まあそんなことを念頭において観る浮世絵は格別である。
印刷技術が発達した現在において浮世絵の技法は必要なくなったとしても、浮世絵を愛する人はこれから先も居続けるんだろうなあ。
ちなみに私の愛読書は春画(浮世絵のエロ本)です。でも勘違いしないで。エロ目線じゃないの。お笑い目線なの。
すっごい面白いから機会あったら読んで。歌川国貞の春画。男女のセリフなんかが本当に笑える。
今手元に本がないので載せられないけど、いつか載せます。
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エンドウシノブ
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