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画家エンドウシノブ

19歳のストーリー【クレイジーな絵本を描いた話】

2018/06/05
 
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ニューヨークで個展を開いたり、グラフィックデザインを勉強したり、日本をバイクで放浪したり、スクーターでニュージーランド一周したり、バスキング(路上パフォーマンス)するために現在オーストラリア・メルボルンに在住しているやりたい放題の画家エンドウシノブです。 独学で絵を描き続けてたくさんの経験をしているので海外のアートを絡めてシェアしています。

 

10代の頃の私はたぶんクレイジーだった。

と言っても行動ではなく頭の中だけ。見る夢はほとんどが非現実的で自分は自分ではなく、ラクガキひとつ取ってもすっぱだかでいろんなものを垂れ流してる女の人とか足がタコの絵とかたくさん描いてた。

 

日記の中は嘘しか描いていないし妄想の中で生きてたんだと思う。

 

 

 

前にも何度か載せたこの絵。初キャンバスに描いた作品。

 

これはとある絵本を元に描いたもの。

その絵本は私がクレイジー真っ最中だった19歳の頃に親友へ贈ったもの。

 

親友との思い出を詰め込んだ作品だったけれどストーリーははっきり言って親友とは関係ない。

ではこの恥知らずな作品を今日は観ていただこう。

 

 

 

始まりは夫婦の会話から始まる。1ページごとにタイトルがついている。

 

【夫の浮気】

 

妻『あなた、どこへ行ってらしたの?』

夫『どこって友達に呼ばれた食事会さ』

妻『ずいぶん遅かったのね』

夫『凄いご馳走だったのさ お前も来れば良かったのに』

 

という絵的には夫の浮気確定の現場。シャツに口紅がついてる(ベッタベタな演出

 

 

 

 

 

【ダイヤモンド】

 

妻『あなた覚えてる? 明日は結婚記念日よ ねえあなた 覚えてた?』

夫『もちろんさ』

妻『今日 ショッピングに行ったのよ あなた 欲しい宝石があるの 2000カラットのダイヤモンド』

夫『欲しいなら買いなさい』

妻『嬉しい あなた』

 

 

この【2000カラットのダイヤモンド】というのは親友との思い出で、高校生の時に交換漫画を描いていた。ルパンがダイヤモンドを盗む的な漫画を二人で描いてたんだけど、カラット数なんぞ知らない田舎のイモ高校生だった私たちは『2000カラットぐらいあれば凄いんじゃね?』という意見が合致し2000カラットのダイヤモンドを盗むルパンの漫画を描いた。

 

後で母親に聞いたら2000カラットなんてないと言われ無知を笑った思い出である。

でも今検索してみたらなくもなかった。現在はあまりの大きさに分割されたそうだが、オーバー3000カラットは実在したらしい。

 

 

 

 

 

 

【月】

 

妻『今日はどんな月かしら ねえ あなたはどんな月が好き?』

夫『むーん』

妻『わたしは 線路の向こうの大きな赤い月が好き 嗚呼、あなた 今日はどんな月かしら』

 

 

 

これはいつも親友と帰っていた高校時代、自転車をこぎながら見た線路の向こうに出てた大きな赤い月が忘れられない思い出だったので練り込んだ。

ちなみにこの絵本のタイトルが『今夜は赤い月』とかそんな感じ。

 

 

 

 

 

【鳥】

妻『あなたは鳥になったら何になりたい? わたし鴨だけには なりたくないわ 図々しいのよ 鴨は

川辺に座っていると寄ってくるの わたしの世界に入り込んでくるのよ

ねえ あなた 聞いてる?』

 

 

 

親友と帰り道にマックを買って川辺で食べてた。その時に鴨たちが異常に寄ってくるのでその思い出を描いたもの。

よくギターなんかを持ってその川辺で歌ってたので思い出深い場所なのだ。

 

 

 

 

 

 

【夫婦の会話】

 

妻『目をいっぱい開けていないと 落ち着かないわ いいかしら』

夫『ああ いいさ』

 

 

 

これはもうなんでもない

なんとなく描いた

 

 

 

 

 

【現実】

 

妻『あなた さみしいの アなた アイしてるわっ』

 

 

もうこれもなんでもない

ただのクレイジー

 

 

 

 

 

【今夜の月は赤】

 

妻『あなた見て わたしの好きな赤い月よ 素敵ね』

 

 

 

これは前述の赤い月のくだり

 

 

 

 

 

これでラスト。

謎のすっぱだかの月を見上げる妻と白骨化した夫

何が言いたいんだ、なんなんだ・・!そして妻はいちいち見た目が変わるけどなんなんだ!(画力のせい

 

 

 

今の自分なりに思う裏に隠された意味は

 

夫の浮気などで家庭があまりうまくいかなくなった夫婦

夫の気を引きたい妻は虚しくも結婚記念日のダイヤモンドで愛を計り

様々な会話で心を読もうとする

 

しかし現実は、夫が家を出ようとする。引き止める妻。きっとここでやんごとない事態が起きている(夫殺し的な)

愛する夫を手にかけた妻は、現実逃避をするかのように赤い月を見て夫に話しかける。

きっと妻はようやく心から安心をする。夫はどこへもいかない、自分のそばに永遠にいる。

 

 

とまあこんな感じです。

クレイジーでサスペンス好きな19歳のわたし。

 

全部ダークでハッピーの要素がひとつもない最高で最悪のわたしの思い出です。

 

気持ち悪いもの載せてすみませんでした。

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エンドウシノブ

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