時間をかけて絵を描く理由

メルボルンの街並みは歩いていて楽しい。お洒落な建物や街角には華やかな音楽やストリートアートが描かれ、雰囲気のあるカフェやバーが立ち並ぶ。
アートをやっていくにはいい環境が揃っているメルボルン。
そんな中公園で絵を描いているといろんな人が声をかけてくれる。
公園で描いてる時の写真。
持ち物はキャンバスと絵の具、スケッチブック、座る時便利なマット、水とお弁当。
お腹空いて中断するの嫌なのでお弁当は必ず持参。
天気にもよるけれど大体10時から16時ぐらいまで家の近くの公園で描いてる毎日。
今日の朝一女の子に話しかけられて、『絵見たいのかなあ、はいはいどうぞ』って上から目線で思ってたら『ヴィクトリアマーケットはどっちに行けばいいの?』って聞かれただけだったなんだよ畜生(ただの自意識過剰
場所を教えてあげたら『ありがと、ナイスペインティングじゃん』って言いながら親指あげてくれた。
ただそれだけでテンションが上がる単純な私。かわいいね(アホ
あと後ろでサッカーしてるヤツら睨みつけてた。だってボール当たったらブチ○コロすことになるからな。ボールがバウンドする音がする度に振り返ってガン飛ばすのは結構大事だ。
いま描いてる絵。まだ途中だけど。
これはニューヨークで描いた絵のリメイク。昔描いた絵は無色だったけど、今回は色を入れてみた。
最近気づいた。自分はずっとワインレッド・ブラック・ベージュ(時々ゴールド)の3色しかほとんど使っていなくてそれが私の絵のアイデンティティだと納得していたけれど、それは描く時間の問題だということが発覚した。
何故かというと、時間をかけて描くことによって入れたい色なんかが変わってくる。
いまはじっくり時間をかけることができるせいか、自分で描いた絵の中で最多の色遣いになった。やはり絵を描く時に必要なものは『時間』である。
もちろん絵を描くとなると他にもいろんなものが大切になってくるけれど、時間っていうのは本当に大切。
自分の絵に対してたくさん考える時間があるので、一本の線からひとつの色、そんな単純なことでさえもじっくりと想いを巡らせることができる。
これは本当に大切なこと。絵っていうのは自分の感情をぶつけるものだと思ってる。それを二足のわらじ状態でせかせかしながら描くというのは、本当に描きたいものを描いていると思っててもちょっと違ったりする。
自由に時間を使って描いてようやくわかったこと。
これはアート関係の学校に通ったりすればわかっていたことかもしれないけれど、そんなことは抜かして生きてきた私にとっては目からウロコである。
せっかく描くんだったらやっぱり納得行くまでじっくり描くべきだなあと思うわけです。
さて寝る。
オヤスーミ
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エンドウシノブ
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