RAW ARTISTになってみた【海外でのアートイベント参加】

前回も書いたが、遠方に引っ越したためバスキングになかなか行けなくなってしまったわたしは、何かしら表舞台に立つ方法を考えたのだった。
そんな中バスキングで会ったお客さんに『RAWっていうShowがあるから出てみたら?』と言われた。他の人にも『出たら?』と言われ、コレは出るしかないな!とRAWとは一体何かも知らずに『出るううウアぁぁぉ』と言ってみせた。
でさっそく調べてみたら、こんな根暗な野郎がウロついてたらパツキンのボインのチャンネーにポニーテールでバシッとされそうなイケイケのアートイベントだったのだ。



え・・何このカッコイイ感じのイベント・・出たい・・出たいけどパツキンのチャンネーとブリブリにキメたタトゥーまみれのチャンニーに揉まれ殺されるんじゃ・・・こんなの陽キャの世界だなんて・・(ネクラ
オンラインのショーケースと、アメリカ・オーストラリア・カナダ・メキシコでアートイベントを開催する団体RAW。一旦RAWアーティストとして登録されるとオンラインに自分のショーケース(プロフィール)を持ち、世界のアーティストと肩を並べることができる。
アーティストも様々でヴィジュアルアーティストをはじめミュージシャン、デザイナー、フォトグラファー、ヘアメイクアーティスト、クラフトアーティストなどが集まっている。
さらに各国で開催されるアートイベントへ簡単に参加することができるようになるのだ。コレはぜひRAWアーティストにならなくては。
【こんなアーティスト向け】
◾️アメリカ・オーストラリア・カナダ・メキシコの該当地域に住んでいる。もしくはイベントがある際に参加できる。
◾️陽キャ
◾️日常英会話程度はできる
◾️参加費などはかからないがチケットを売る必要があるのでできる方。もしくは自腹でもコイ!と思ってる方。
◾️陽キャ
応募してみた
まあ何はともあれ応募してみないと何も始まらないと思いアプライすることに。
RAWのホームページから自己PR的なのと作品などを送る。結構すぐ返事がくる。『1ヶ月後メルボルンでShowあるから出ろよメーン』
ハードル低めの審査に通り、毎週月曜あたりに必ずメールや電話がくるようになる。イベントの詳細やらチケット販売を課せられているため、その販売数の確認など。売れよゴルアァってやつじゃなく、どんな感じ?こうやれば?みたいなアドバイスくれる。
チケット売ってみた
チケットは初めての出展の場合20枚売るので、友達に声かけたりSNSで呼び掛けたりバスキングに行って売ったり。日本にいるファンや友達や家族にも(来れなくても支援という意味で)売ることは可能。
わたしはバスキングに出かけ

よく見るとMelbourneのeが抜けてるダサいHelpボードを掲げてチケットを売った。
自分で買って手売りした方がBooking Feeとやらを取られないので若干安い。
イベントに行ってみた
とまあそんなこんなでイベント当日を迎える。
2時までにこいとの御達しがあったので、生粋の日本人のわたしは10分前に到着、ウロウロする。よくわからないのでスタッフに声をかけ、自分のブースへ案内される。
テーブルを念のため持って行ったが、デカいテーブルと椅子を使っていいらしいので不要に。持ってきた絵や商品を並べる。



こんな感じになった。計画性がない割にはまあいい感じ。一番デカい絵はライブペイント用。でも会場でライブペイントしてるアーティストはあんまりいなかった。でもバスカーのわたしはただそこにいるというシンプルな行為ができなくなっていたのだ。
(それにボインとかタトゥーがやってきて話しかけられたら怖いモン・・
そして呼び出しをくらいヘッドショット(プロフィール写真撮影)に連行される。
カメラマンが『うーん、いいよ〜アメージングだよ〜こっち振り返って〜そうファンタスティック!』と思ってもないようなことを言いながら写真を撮ってくれる。
ニヤけた写真が出来上がって恥ずかしいので載せませんが、結構ちゃんとした写真を撮っていただきました。
イベントがスタートする
オープン時間となり会場が徐々に賑やかになっていく。ライブペイントしていたのであんまり写真を撮っていないのだけれど、専属カメラマンが全アーティストの写真やイベント中の様子などを撮っているのでどうぞ。









こんな感じでイベントが進んでいく中、再び『ひとつの作品を持ってきて』と呼び出される。
ステージに上がり紹介してもらいニコッと笑って帰ってくるという使命があるとは聞いていたのだが、ステージ裏に収集された私たちが聞かされたのはギャラリーの前でインタビュアーの質問に答えるという陰キャ殺しの計画だったのである・・
死にそうな顔でステージ裏で順番を待つわたし。他の陽キャどもでさえも緊張しているようであった。


次から次へと紹介されていく。泣きそうになるわたし・・次よ・・・

ガクガクの小鹿のような動きでチキンハートのわたしはこの日最大の難関を乗り越えたのであった。絵が誰よりも大きかったので目立ってしまったがトークはお粗末のわたし。キンチョーしたー
イベントその後
売り上げで考えるとはっきり言ってバスキングの方が稼げるけどいい経験になった。アーティスト同士でもコミュニティを持てたし、ほんと有益な一夜でした。
一度RAWアーティストになるとずっとそのままで、さらに次回イベントに出る際はチケットを売らなくてもいいらしい。まだそこまで試してないので、また機会があれば2度目の出展にトライしてみようと思う。
もし該当のシティにお住まいのアーティストはぜひ出展してみてね。ボインもタトゥーもみんな優しかったよ。
photo credit: RAW Melbourne photographer Michael Rutter+ @michaelrutterphotog
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