絵を描く意味を考える

今朝湖のほとりで写真撮りまくってたら豪快にコケた。
昨日の星空。綺麗だったけどどうしてもうまく撮れない。三脚もないし腕もないし、もともとカメラ自体こういう撮影向きじゃない。
天の川が綺麗に見えて美しかったなあ。
新月が今日なのでもう一泊ここにとどまる予定。
何にもない場所なので日が暮れるまで絵を描いて過ごして、ご飯をチャッと済まして、テントの中で音楽聞きながら絵を描いて、星が綺麗に見える頃テントから出て写真を撮る。
そんでちょっと寝てから明方の3時頃起きて空を眺めながらゴロゴロしてる。
最高に素敵な時間。
ドローイング3枚。
世界を覗いてるだけ。行動すれば欠けている自分を埋める美しい経験を得られるというようなニュアンスの絵。
これはマオリの友達に自転車と私のアートを組み合わせて描いてよって頼まれて描いたやつ。自転車がどこにもないのは自転車なしで一度完成させたかったから。もう一度描く。
真っ暗な世界を泳いでいる。闇の中でも前が見えるのはあなた自身が美しく輝いてるからという意味の絵。
この雰囲気の絵は昔よく描いてたなあ
渦巻きは悩みとかネガティブな意味なんだけど、全てはそれによって助けられる、自分を苦しめたものはその分自分を助けてくれるという意味の絵。
新しく絵を描く用のノートを買ってから描いた3枚。
ぼんやりと描く絵って自分の中のものを引き出してくれる。
それには時間も必要だし刺激も必要。旅は本当に自分にそれを与えてくれる。もちろん旅先で新しい世界を見て回ることも大切だからずっと描いてるわけじゃないんだけど。
それと併せて日記を書くことも私の中で重要。書き出すことによってぼんやりしてる感情がはっきりして見えてくる。
自分でもやもやしてる感情はそれによってはっきり要るか要らないか、仕分けできてる気がする。
もともと私は喋ることや、それによって自分を表現することが苦手である。
元根暗だからか全てを吐き出せない。悩みがあっても誰かに喋ることがなかなかできない。
その分絵や文章にぶつけて吐き出すことが私なりの表現になっている。
失恋した時の個展なんか思い返すと全面に『失恋』が出てて恥ずかしかった。
人生に悩んでる時はそんなのが顕著に表れてた。
でも全て自分の悩みや感情がアートを作るから素敵なことだと思う。
だって自分の経験や生きてきた過程が全てアートで作り上げられる。それって誰にも真似ができない。
自分のストーリーは自分にしか語れないわけだ。これはタイトルをつけることにもつながる。
【絵のタイトルをつける時のポイント5つ】こちらもどうぞ
時間があるなら、一体自分が何を考えて描いてるのかを模索しながら描くと意味が見えてきてより深い絵が描けるようになる。線1本でさえ意味がある。
絵を描いてきて思うのが『絵を買ってもらう』時にストーリーのある絵の方がより購入してもらえる確率が高い。
ニューヨークの個展の時痛感したのが、絵の説明する時に英語がうまく出てこずあと一歩のところで購入してもらえなかったことがあった。
海外でやるなら最低でも自分の絵の説明を英語でできた方がいい。
どういう意味でこれを描いたのか、その背景にはどんなことがあったのか。それを匂わすタイトル。
スタッフ任せにするとそれまたもったいない。お客さんは作家がどんな人物か、どんな作品なのかをアーティスト自身から聞きたいと思ってる。
個展はそれが可能な場であるから、せっかく開催するなら心に留めておいた方がいい。
さてまた山にこもって新月の星観てきます。
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エンドウシノブ
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